伊賀・名張にて『中古✕リノベーション』で絶賛活動中のアイ・ワークです。

 

これから新築を検討中の方。

もしくは中古住宅やマンションを購入してリノベーションしようと思ってる方に贈る今回のブログ。

 

20年住まいづくりに携わってきたインテリアコーディネーターが、キッチンについて自分の価値観も含めて語ります。

 

  • 動線は?
  • 使い勝手は?
  • 家族とのコミュニケーションは?
  • 費用は?

 

どんな間取りにすればいいか、これから住まいづくりをする方は是非参考にしてくださいませ!

 

※注意

今回のキッチンはI型幅≒2500のキッチンを採用した場合の記事になっています。

L型やセパレイトタイプを含めると、かなりのボリュームになっちゃいますので今回は紹介していません。

あらかじめご了承ください。

 

使いやすいキッチンレイアウトは?①総則

キッチンレイアウトの主な種類は3つ

  • 独立型
  • 壁付け型
  • 対面キッチン

です。

それでは詳しく見ていきましょう。

 

独立キッチン

出典:パナソニック

 

特徴とメリット

独立キッチンの特徴はリビングダイニングから独立して空間が取られていること。

主婦・主夫さんのエリアとして独立性が高く、来客時にも片づけに追われることがありません。

リビングからのテレビの音なども聞こえにくいので、音楽を掛けたりしながら、自分だけの空間で料理を楽しむことが出来ます。

キッチンをあまり見せたくない、って言う人に向いたキッチン配置です。

 

デメリット

独立性が高い分、料理をしているときに孤独感たっぷり。

その他、配膳・後片付けの動線が長い。

プラン作成時、スペースが多く必要(コストアップ)

個人的にはあまりお勧めしない配置です。( ´∀` )

 

そんなことを言っておきながら、ウチの家はこのタイプで、妻が対面にしたいと強く願っております。(あたふた)

 

壁付けキッチン

出典:パナソニック

特徴とメリット。

昔の間取りはこのタイプが多いですね。

特に古民家になると、多く見受けられます。

仕切りが少ないので空間を広くとれること・振り返ればダイニングテーブルが作業台としても使えます。

後片付けの動線も悪くないですね。

ダイニングからの食器棚やレンジまでの距離は近めです。

 

デメリット

食器棚の位置が遠い。

つまり作業効率が悪いです。

リビング・ダイニングからは紹介する中で一番丸見え。

家族を背に料理、間取りをおしゃれに演出しにくい。

などがあげられます。

 

このタイプの間取りは採用率がかなり低いです。

私もあえてお勧めはしてません。

ただ家相的にはいいようで、気にされる方はこのタイプを採用されています。

昔の家に多いのがうなづけますね。

 

対面キッチン① I型配置

出典:パナソニック

間取りと特徴

LDKの配置がスッキリI型、対面キッチンです。

対面キッチンが普及した時、一番多かったのがこの間取りパターンでした。

スペースも程よく、家族団らんを楽しみながら料理出来るのが特徴です。

最近は写真のように天袋収納を設けず、より開放感を出したキッチンに人気があります。

配膳や後片付けも、対面カウンターを使うことで楽に作業が出来ます。

カウンターの奥行を250mm以上取ることで、使い勝手の良い調理の際の借り置き場所、お茶やお鍋をする時の具材の置き場所になります。

またコンセントをカウンター近くに配置しておけば、タブレットでクックパッド見ながら調理もできます。

 

デメリット

間取りが単純すぎて空間的な面白さがない。

リビング・ダイニングからキッチンの中身が見える。

ダイニングとリビングの境目がわかりにくい。

ダイニングテーブルから食器棚やレンジ台までの距離が遠い。

キッチンの後ろにレンジ台や冷蔵庫があるため、動線が被りやすい。

などです。

 

対面キッチン② L型配置

出典:パナソニック

特徴とメリット

LDKの配置がL型になったタイプ。

先ほど説明したI型対面キッチンより、同じ対面キッチンでありながらそれぞれの空間に独立性が保てます。

リビングにお客様を通した時もキッチンが見えにくく、ダイニングとリビングをパーテーションで仕切るとさらにリビングの独立性を増すことが出来ます。

その他、調理などの動線や使い勝手はI型対面キッチン①とおなじです。

 

デメリット

それぞれの独立性が高い分、料理する人からはリビングの視覚が多いこと。(リビングの人とコミュニケーションが取りにくい)

間取りを作る時もI型のパターンより面積を多く使います。(家全体のコストアップ)

 

対面キッチン③ 変形パターン

出典:パナソニック

特徴とメリット

最近多く見受けられる対面キッチンのパターン。

対面キッチンの前にダイニングテーブルを配置せず、横に並べるタイプです。

ダイニングテーブルを作業台としても使え、キッチンの前がリビングになっていると、おしゃれに開放感を得ることが出来ます。

 

弊社でも取り入れました。

キッチンの横にダイニングテーブルを並べます。

※ただしこの時間取りは、キッチンの前がリビングにはなっていません。

 

さらにアイランドキッチンを採用すれば、コンロ脇を通り抜けれるようになり、今まで紹介した対面キッチンと違ってスムーズな家事導線を得ることが出来ます。

 

キッチン前にカウンターチェアを置けば、軽い朝食をとることも出来ますよ。

後片付けがとても楽ですし、家に居ながらカフェにいる雰囲気を味わえます(笑)

 

ダイニングテーブルの後ろにパソコンが出来る作業スペースなどあれば家計簿も付けれるので一層便利。

広々とした、おしゃれな空間に仕上げることが可能です。

 

デメリット

解放感いっぱいなので、日ごろからの後片付けが大事。

来客時は丸見えです(笑)

間取り的には窓の数も一番多く、スペースも必要なため、家づくりにおいてはこれまで紹介した中でコスト的にかかります。

 

使いやすいキッチンレイアウトは? おすすめとまとめ

いろんなタイプのキッチンを紹介しました。

あなたはどのタイプがお好みですか?

沢山レイアウトを知って、自分のライフスタイルに一番合ったものをチョイスすることが大事なんですが、私が最後に伝えたいのはコレ。

 

  • キッチンであなたの使える時間が変わる。
  • キッチンの使い勝手で、料理の出来栄えが変わる。
  • キッチンで家族の触れ合う時間が変わる。

 

これから支払うお金も重要。

だけどもっと大事なのはあなたの時間(人生)

 

  • 子供たちやパートナーとのコミュニケーション
  • 調理する毎日のウキウキ度やモチベーション

 

だからお金で選ばない。おしゃれで使いやすいキッチンはあなたの幸福度を上げてくれます。

家族の笑顔が増えるキッチンレイアウトを考えてみてくださいネ!

 

追伸。

私が個人的におすすめするキッチンレイアウトはやっぱり最後に紹介したI型キッチン③。

スペースが広い分、勝手口は下がり勝手口(室内に靴脱ぎ場)にも出来ますし、動線、コミュニケーション、どれをとっても家族が一番笑顔になる間取りです。

 

 

 

リビングにまでくるお客さんて滅多にいないので、キッチンが見えるとかはあまり気にしなくていいです。

お客さんのために建てた家じゃないですから(笑)

 

 

キッチンの横の袖壁の裏側をマグネットを貼れるようにしておくと、冷蔵庫が連絡網であふれかえりませんよ(笑)

 

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